自己愛性パーソナリティ障害(NPD)のフェイクの謝罪
- Aira-Life-Coaching
- 2024年6月12日
- 読了時間: 3分
更新日:3月22日

人間関係において謝罪は必要不可欠。相手を傷つけてしまった時、間違えを起こしてしまった時、誠心誠意謝る事は、大切な人との信頼を構築するためにとても重要なことです。
ですが自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の人は、自分の言動を省みれない、共感性に欠ける特性があります。
したがって人間関係において、NPDの人に真の謝罪を求めることは難しいと言えるでしょう。
しかし、NPDの人は時に表面的に謝罪をする時があります。
それは本当に自分が悪いと思っていたり反省しているのではなく、自分を良く見せたり、相手をコントロールしようとする目的で行われます。自己愛性パーソナリティ障害(NPD)のフェイクの謝罪の例を見ていきましょう。
パターン①「ごめん、でも…」と“でも”が後に続く
「ごめん、でも君がこう言ったから…」
「ごめん、でも他の人は笑ってくれたんだけどな」
パターン②自分の行為を最小化する
「ごめん、ただの冗談だよ」
「ごめん、でも君のためを思って悪役を演じたんだよ」
パターン③何に対して謝罪しているのか理解していない
「もし君を傷つけたなら謝るよ」
「あなたを傷つけたこれまでの私の全ての過ちを謝るよ」
パターン④謝ったという事実を作りたいだけ
「だからごめんって言ったじゃないか」
「もう謝ったのに君はしつこいな」
パターン⑤責任転嫁する
「ごめん、でもちょっと気にしすぎじゃない?」
「君が傷ついたって言うなら謝るけど」
など。
謝罪と言うのは本来、自分の言動をしっかりと省みて、何が相手を傷つけたのかを理解し、二度と同じように相手を傷つけないため、相手の立場に立ち真に気持ちを理解して、許してほしい、あなたとの関係を維持したい、という心からの気持ちを表明するものです。
条件付きだったり、相手のせいにしたり、自分の何が悪かったのかわかっていなかったり、謝ったという事実を盾に後で相手を攻撃したり、それは真の謝罪ではありません。
表面的な謝罪でも、心底反省しているように見せるのが上手い人もいます。その場合情に訴えられて許してしまったり誤魔化されてしまったりします。
本当にあなたを思って心から出た謝罪なのかどうか、謝られた時にわかるはずです。
あれ?と違和感を感じたらそのまま流さない方がいい。そもそも相手が悪いのに、あなたが百歩譲ってまで、フェイクの謝罪を受け入れる必要はないんですよ。境界線をしっかり引いてコントロールされないようにしましょう。
*「NPDの嘘とフェイクの謝罪」についてXスペースでお話しました。リスナー様からの質問にもお答えしています。聴いてみたい方はこちら
*このような特徴はNPDのタイプによって言動へ表れ方が異なります。NPDの5つのタイプについて詳しく知りたい方は、
それぞれのタイプを詳しく解説し、例をあげてその典型的な言動や対処法、そしてターゲットが受ける影響について、わかりやすく解説します。
*リアルタイム受講は終了しましたが、アーカイブ視聴お申込2025年3月22日まで受け付けております。
あなたが健やかな明るい未来へ向かいますように。
NPDサバイバー回復コーチ
堂前宏美
References:
Dan Neuharth, “13 Fake Apologies Used by Narcissist.” Psychology Today, 2020
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