自分を大切にするということ
- Aira-Life-Coaching
- 1月6日
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更新日:2月22日

「自分を大切にしましょう」と良く耳にすると思います。でも、これは必ずしもすべての人にとって簡単なこととは限りません。
幼少期の体験や親との関係などから傷やトラウマがあったり、愛着の問題や、複雑な心理を抱えている人にとっては、「自分を大切にする」ことは当たり前のことではなく、そもそも、それを教わりながら育っていない、という人もいます。
自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の人からターゲットになってしまう人は、自分の境界線がはっきり示して自分を守ることが難しい人が多く、そこに相手は漬け込んできます。
自分を大切にするためにまず重要なことはなんでしょうか。
①自分の気持ちに注意を払う
自分の気持ちを犠牲にして相手に尽くしたり、相手を喜ばせるために自分の気持ちを殺してしまう人は、自分の感情に注意を払っていない、自分がどう感じているのか気づいていいません。または、本当の自分の気持ちを感じることに罪悪感を持ってしまう。小さい頃から感情を抑えて生きてきた。親の機嫌をとることが最優先で自分の気持ちは後回しだった。自分の感情を表すことを禁じられた。様々な背景がそこにあります。
それにまず気づくということです。特に、自分が嫌だなと感じていることに気がつくこと。本当は自分は嫌だと思っていることに気が付き意識することができて初めて、嫌だと思ったら境界線を引くという段階に行くことができます。
夫が毎朝コーヒーを飲んでいるから自分もコーヒーを飲んでいるけど、本当に私はコーヒーが飲みたいのか?本当は紅茶が飲みたいんじゃないいか?と注意を払う。
気が付いてすぐに行動に移せなくてもいいです。自分のために紅茶を淹れてあげるのは、まだ先でいい。コーヒーを飲みながら、私は本当は紅茶が飲みたいんだなと気が付くことが出来れば、最初は百点です。
②自分の感情に寄り添う
自分を大切にするということは、自分だけは自分の味方でいるということです。そのためには、感情にまずは寄り添いましょう。
感情は自分のお家に来るお客さんだと思ってください。自分の心の中に家があって、そこに感情がノックしてやってくる。ネガティブな感情だと追い返そうとしてしまいがちです。でも、どんな感情も追い返さないで、まずは優しく迎え入れてあげる。お茶を出しておしゃべりに付き合いもてなせばば、その感情は満足して戻っていきます。
③ベーシックニーズを満たす
落ちこんでいる時に元気を出すために、いきなり海外旅行に行こうとか、ジョギングしてみようとか、そのように大きなことをするよりも、まずはベーシックニーズが満たされてるかどうかを考えてください。落ち込んでいる時は、実は睡眠が足りていない、ろくなものを食べていないとか、栄養が偏っているとか、掃除をする暇がないなどの状況になっていることが多い。まずそこから満たしましょう。
よく寝る、美味しい栄養があるものを食べる。ベーシックな要求を自分に満たしてあげる。もしもあなたのの大切な人が、心も体も病気になってしまったらまず何をしてあげますか?温かいお布団に好きなだけ寝かせてあげて、美味しいものを食べさせてあげたいとませんか?それを自分にやってあげてください。
自分を大切にすることが苦手な人は、幼少期の親との関係(愛着スタイル)や養育環境の影響の可能性があります。
このような愛着スタイルについてもっと深く知りたい方は、
動画講座「愛着スタイルと愛着障害」をご覧ください。
各スタイルの特徴や形成される背景など詳しく解説しています。自分のスタイルを知るテスト付きです。きっと回復の手がかりがみつかると思います。
あなたが健やかで明るい未来へ向かいますように。
NPDサバイバー回復コーチ
堂前宏美




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