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本当はもろい自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の「自己愛損傷」
自己愛性パーソナリティー障害の人は、自分の事を特別だと思っていて尊大なふるまいをするので、一見自信満々のように見えるかもしれません。ですが、 NPDの治療 でご説明したように、その誇大性の裏には非常にもろい自己を抱えており、自己肯定感が非常に低く、それを補おうとして自分を特別な存在だと思い込もうとしているという特徴があります。 実は非常に他傷つきやすく、他者に批判されたり、自分を賞賛してもらえなかったり、単なる意見の相違などでも、過剰に傷ついてしまいます。 私たち人間は生活する中で、他者と意見が合わなかったりぶつかったりすることは当然あります。その場合、通常は話し合ってお互いを理解しようと努めたり、妥協点を探して歩み寄ったり、自己を省みて改めるところは改めたりと、何らかの対策を取って感情に折り合いをつけます。感情をプロセスして前へ進むことができる。 ですがNPDの人は根底にもろい自尊心を抱えており、不健全な自己愛があります。自己を確立できておらず、自分の存在意義を他者が自分を賞賛したり特別扱いしたりすることで、どうにか保っています。そ
Aira-Life-Coaching
2月26日読了時間: 3分


恋愛依存症における「スリップ」
依存症からの回復過程において「スリップ」というものがあります。スリップとは、例えばアルコール依存症の場合、一定期間禁酒していたのに、再度飲酒してしまうことです。 スリップしたからといってイコール依存症が再発したというわけではありません。ですが、一口飲んだことでそれを誘発する可能性はあります。 恋愛依存 症 における「スリップ」も同じです。相手から離れても ラブボミング が忘れられず、連絡をしてしまったり、 フーバリング されて戻ってしまったり、つらい夜にメッセージしまったり。昨日まであんなに頑張って連絡を断って新しい人生を始めたつもりだったのに、連絡してしまう。これがスリップです。 スリップをすると全てが終わりのように絶望してしまいがちです。でも、終わってないし諦めなくていい。それまでやめ続けていた自分をほめましょう。例えば1カ月連絡せずにいれたのなら、その1カ月頑張った自分をほめましょう。 スリップした時の絶望感は耐え難いほどに苦しいと思います。でも自分を責めないでください。 例えばこれがお酒の場合、1カ月禁酒してたのにまた
Aira-Life-Coaching
2月23日読了時間: 3分


罪悪感を植え付ける自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の罠
自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の人は「ギルトトリップ "罪の意識を植え付けること)」を頻繁に用います。 「ギルトトリップ "Guilt Trip"」とは、ターゲットに罪悪感を抱かせるように誘導し、それを利用して搾取することです。 ・ターゲットにしてあげた事を恩を着せて自分のために何かをさせる 例)今日は君の買い物に付き合って荷物を持ってあげたから僕はとても疲れた。お風呂掃除は無理かもなあ⇒ターゲットに掃除させようとする ・ターゲットの過去のミスを持ち出して暗に責め、罪滅ぼしに何かさせようとする 例)昨日はあなたが電車の時間を間違えたせいで遅刻したわよね。大切な集まりだったのに…⇒罪の意識をあおり物をねだる ・ 被害者になりかわり 、ターゲットを加害者にする 例)浮気の証拠が見つかり話し合おうとするターゲットに「僕のことを信用していないのか?君がそんな人だと思わなかった」⇒責任転嫁、論理のすり替えにより、ターゲットを悪者にして自分の浮気の議題を避ける ・自分の罪を責めるターゲットを悪者にして、可哀そうな自分を演じて罪から逃
Aira-Life-Coaching
2024年12月28日読了時間: 3分


被害者のふりをする自己愛性パーソナリティ障害(NPD)
自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の人は自分が加害者であるにもかかわらず、ターゲットに 罪の意識を植え付け 自分が被害者のふりをすることがあります。 NPDの人は自分の言動を振り返り反省したりすることが大変難しいです。そして、自分は特別であるという誇大性が非常に強いという特徴があります。 こうした理由で、自分が加害している場合も自らの行いを正しく省みることができず、本来の被害者であるターゲットに罪をなすりつけて自分は被害者意識が強くなってしまうのです。 自分が特別であるという特権意識から、自分の言動はすべて素晴らしいものであり、周囲の人に有益だと信じています。ですので、思ったように認められなかったり賞賛を得られないと、それを他者の理解が足りないからだと解釈し、自分はこんなにしてやっているのに感謝されない、という被害者意識が生まれます。 また、NPDの人は幼少期のトラウマや養育者との関係が原因で、健全な自己愛を育てることができていません。その尊大で傲慢な態度とは裏腹に、心の奥底では低い自己肯定感、もろい自己を抱えており、それを誇大
Aira-Life-Coaching
2024年10月22日読了時間: 3分


自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の病的な嫉妬心
自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の診断基準の一つに以下があります。 しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む。 (DSM-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル『医学書院』より) NPDの人は、周囲の誰よりも自分が優れており、自分だけが賞賛され成功を手にする特別な存在だと思いこんでいます。よって自分以外の誰かが何かを達成したり、賞賛を浴びることに対して極端な嫉妬心をあらわにします。素直にうらやましい、尊敬する、などと表現することはできず、自分の嫉妬心を自分でも認めることができないため、それは不当な怒りや言いがかり、やつあたりなどで表現されます。 NPDの治療 で述べたように、本人は心の根底で低い自己肯定感に苦しんでおり、それを補うために、自分は特別だという誇大性を持つことで自己を保っています。なので、身近な人が自分より優れた業績をおさめたり賞賛されたりすることは、自己を揺るがす恐怖となります。その結果、度を越した嫉妬心が沸き上がり、怒りや敵対心となり、自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の病的な嫉妬心が生まれ
Aira-Life-Coaching
2024年6月4日読了時間: 4分
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