ストーカーになってしまう自己愛性パーソナリティ障害(NPD)
- Aira-Life-Coaching
- 1月21日
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更新日:3月5日

自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の人と別れた後、ターゲットがストーカー行為に悩まされるケースを度々耳にします。ストーカーになってしまう自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の、その心理はどんなものなのでしょうか?
まず、ストーカーとは「特定の人につきまとい迷惑行為を連続して行う人」のことです。ストーカー行為には、待ち伏せや押しかけをする、多量の電話やメッセージを送る、偶然を装って頻繁に姿を現す、名誉を傷つける、なども含まれます。これらのストーカー行為は違法です。
ストーカーになるのは、NPD傾向の人が多いと言われています。NPDの共感性のなさ、境界線の欠如、自己誇大性などがその要因です。
NPDの人はターゲットを自分の延長のように思っていたり、自分の所有物だと思っています。なので境界線がありません。ターゲットの領域に入ることに躊躇がないのです。
また自分は特別な存在で他者を搾取する権利があると思っているので、自分の欲求を満たすことが先決で、他者の気持ちや事情に注意を払うことをしません。
その境界線のなさからターゲットがどのように感じているかなどを想像することができず、迷惑行為を繰り返します。自分の欲求を満たすために他者を犠牲にしても良い、自分は特別なのでその権利を持っている、と思っているのです。
また、ターゲットがNPDの人から離れていったという場合は、自分を傷つけた相手への復讐心からストーカー行為をしたり、ターゲットを再び自分の支配下に取り戻そうとし、自分の力を見せつけようとします。
また、ガスライティングやスミアキャンペーンなどにより、事実を捻じ曲げたり、被害者ぶることによってターゲットに罪の意識を植え付けます。それによってターゲットは迷惑行為をされているにも関わらず、自分に責任があるのかもしれない、と思わされてしまいがちです。
ストーカー行為は犯罪です。被害にあったら、一人で何とかしようとせずに警察や最寄りの機関に相談しましょう。自分でストーカーを説得しようとか、話せばわかってもらえる、などと思わず、助けを求めてください。ターゲットのそういった反応こそ加害者が求めていることです。自分ひとりで対応しようとせず、公共機関を頼ってください。
ストーカー行為を記録しておくことも大切です。いやがらせがあった日時や場所、どのような状況だったかをメモしておき、加害者からのメールやメッセージ、贈り物などは廃棄せず保存しておき、できれば電話も録音しておきましょう。
第一に自分の身の安全を守ること。加害者の立場にたって思いやったり、話せばわかると思ったり、自分も悪いところがあるのかもと責任を感じたり、そのような心情になるかもしれません。ですが違います。もう一度言います。ストーカー行為は犯罪です。自分を安全を何よりも優先し、警察や公的機関に連絡を取ってください。
ストーカー被害が収まった後も、ターゲットには心に深い傷が残る場合があります。ご自分の心をケアすることを大切にしてください。場合によっては医療機関に相談しましょう。警察も病院も、「こんなことで行ってもいいのかな」などと思わないでください。こんなこと、ではありません。犯罪被害にあうことは大変なことです。躊躇せず助けを求めてください。
このような特徴はNPDのタイプによって言動へ表れ方が異なります。NPDの5つのタイプについて詳しく知りたい方は、
それぞれのタイプを詳しく解説し、例をあげてその典型的な言動や対処法、そしてターゲットが受ける影響について、わかりやすく解説します。
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あなたが健やかで明るい未来へ向かいますように。
NPDサバイバー回復コーチ
堂前宏美
References:
Canyon Crossing Recovery, "Narcissistic Stalking, 2024, https://canyoncrossingrecovery.com/blog/narcissistic-stalking/
政府広報オンライン 「ストーカーは犯罪です!被害を受けたらすぐに警察に相談を」
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