安心と安定より危険に惹きつけられる理由
- Aira-Life-Coaching
- 4月26日
- 読了時間: 3分

NPD傾向がある親を持つ子供は、大人になってから無意識にNPD傾向のある人に惹かれたりパートナー関係になったりしやすい傾向があります。
それにはいくつかの理由が考えられます。
・親から境界線を常に踏み越えられて過ごしてきたから、そこをパートナーに踏み越えられても受け入れてしまう
・常に親の機嫌を注視して怒らせないように生きてきた。生き抜くためにそうするしかなかった。だから同じようにパートナーにもしてしまう
・自分が育ってきた環境や人間関係は慣れ親しんでいる環境なので同じような人を無意識に選ぶ
・親と似た人を選びトラウマを再現して今度こそ自分は幸せになろうとしている
・安定型の人には惹かれずハラハラさせられる相手に魅力を感じる。安定型の人といると、そのように不安にさせられない人間関係に慣れていないから、幸せなはずなのに居心地悪く感じてしまう
・自己価値が自分の中で低いため、無意識に幸せになる価値がないと自分で思っている。だから安定型の人といて幸せを感じると、逃げ出したくなる。
これらは、NPDの親に育てられた過程で傷ついてきた心を守るために、無意識に現れる場合が多いです。
特に幸せになる不安、怖さ、というのは、例えば、良いことがあると親から罰を与えられたり、機嫌がよかったと思えば理由もなく突然怒られたり、良いことがあると悪いことが起きるものだと教え込まれたり、何かを成し遂げたりしても褒められずに、逆にいい気になるなと言われたり等、親の言動に影響されていることが多いです。
このように良いことと悪いことがセットで起きる経験を積み重ねると、幸せの次には不幸がやってくる、得たものは必ず失ってしまう、親しくなった人は必ず去ってしまう、などの思い込みが無意識に根付いてしまい、幸せを感じるとたちまち逃げたくなる。安心と安定より危険に惹きつけられるのです。
NPDを持つ親にとっては、自分の子供さえも自分の誇大性を脅かす脅威です。常に競争心を持ち子供の優位に立とうとする。子供が小さい頃は何でも勝てていたのが成長と共に敵わなくなるので、何とか阻止して自分が上に立とうとする。我が子の成長を喜ぶ事ができず、逆に成長を阻もうとします。
NPDの子供はそれほど過酷な環境でこれまで生き抜いてきたのです。あなたの生き抜くその力までは、親は奪えなかった。あなたが守りぬいて生きてきた。誇ってください。
あなたが健やかな明るい未来へ向かいますように。
NPDサバイバー回復コーチ
堂前宏美
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