自己愛性パーソナリティ障害(NPD)のサイクルとパターン
- Aira-Life-Coaching
- 2024年2月9日
- 読了時間: 3分
更新日:3月22日

自己愛性パーソナリティ障害(NPD)を持つ人との関係は、時に振り回され続けて疲弊してしまう場合があります。
典型的なパターンは以下です。
段階① 相手の理想化
段階② 脱価値化
段階③ 廃棄
段階① 理想化
あなたに積極的にアプローチし、愛情を降り注ぎ、いかにあなたが相手にとって理想の相手であるかを情熱的に唱えます。あなたはあっという間に心を持っていかれ夢中になります。それ以上に相手があなたに夢中であると思わされ、愛の言葉を惜しみなく与えられ、特別な存在の様に扱われます。
段階② 脱価値化
情熱的にあなたに愛を説いていた相手が、急にそっけなくなります。落差が激しいのであなたは戸惑います。気のせいかもしれない、と思おうとしますが、相手はそっけないまま。あなたはどうにか元のあなたを情熱的に愛していた相手を取り戻そうと必死になります。
段階③ 廃棄
突然に、相手はあなたを捨てます。またはその素振りをする。少し前まで、あなたをあんなに愛していると言い理想だと口説き、情熱的な言葉をささやいていた、その相手が急にあなたを捨てるのは、何かの間違いだとあなたは思い、なんとか引き止めようとします。
多くの場合、この段階が繰り返されます。その場合、②や③の段階から、再び①に戻るのです。冷たくされ捨てられそうでボロボロになって傷ついたあなたは、また相手が優しくなり、元に戻ってくれた、やっぱりこの人は運命の相手であり、自分を心から愛しているのだと思います。冷たかったのは、何かの間違いか勘違いだったと思い込む。
相手はまた情熱的にあなたを愛し、幸せな時間を過ごします。②や③の段階を経た後のこの期間は、以前よりも濃密で、あなたはますます彼を愛します。
その幸せな時間もつかの間、また②と③の段階がやってきます。
この繰り返しにより、あなたの感情はジェットコースターのように振り回され、結果相手にどんどん絡め取られていきます。
苦しめば苦しんだ分、その苦しさを愛の深さと勘違いしてしまい、こんなに愛する人はこの人の他にいないと思い込み、離れられなくなります。
もしもあなたが、このような状況にいるのなら、一度立ち止まってください。
相手が自己愛性パーソナリティ障害の特徴に当てはまらないか、考えてみてください。
私のこの記事は、自己愛性パーソナリティ障害の方にレッテルを貼り攻撃する目的ではありません。
ただ、自己愛性パーソナリティ障害の人との関係はこういったパターンにおちいる可能性があるということです。上にあげた三段階は典型的なパターンです。
苦しい恋愛ほど、深い愛だと思い込みやすい。
忘れられずに苦しめば、それほど好きだったんだと思ってしまう。
必ずしもそうではありません。
傷の深さと愛だと勘違いしている可能性があります。
苦しい恋をしている方は、どうか自分を大事にしてほしい。
さらに自己愛性パーソナリティ障害のサイクルや、良く用いられる手法について詳しく知りたい方は、
をぜひお読みください。
*「NPDの三段階」をテーマにXスペースでお話しました。リスナー様からの質問にもお答えしています。聴いてみたい方はこちら
あなたが健やかで明るい未来へ向かいますように。
NPDサバイバー回復コーチ
堂前宏美
References:
Shahada Arabi, "Power-Surviving&Thriving After Narcissistic Abuse" 2017, Thoughts Catalog Books
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