言うことがコロコロ変わる自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の記憶の捏造
- Aira-Life-Coaching
- 3月22日
- 読了時間: 3分

NPDの人と接していると、平気で言っていることが二転三転する、そんな経験がありませんか?そしてそれが時々ではなくコンスタントに起こるので、「もしかしてこの人は記憶能力に問題が?」と疑問に思ってしまう人もいるかもしれません。
NPDの人は全体図を俯瞰で見ることが苦手なので、今この瞬間の自分の感じたことが全てになりがちです。昨日自分で言ったことが真逆だったとしても、今日今この瞬間思っていることが真実になってしまうのです。
そして人間の脳というのは自分の都合の良いように記憶するので、常に自分フォーカスで相手の気持ちを思いやれないNPDの人は、自分の都合の良い解釈を都合の良い様にしか記憶していません。
そして何より、NPDの人は今この瞬間に自分の誇大性を守ったり要求を通すことが最優先なので、過去の自分の行いや文脈などは、全く関係ありません。
周囲の人は常に振り回されてしまいがちですが、何よりもつらいのは、NPDの人が言っていることが事実と違うと指摘すると、逆にこちらが嘘をついてるとか捏造しているとか、ガスライティングだ!などと攻撃されてしまうことでしょう。
ですので、彼らが言っていることが事実と違うと証明して見せようとか、説得してわかってもらおうとか、そういう努力をしても効果なく余計に傷ついたり疲弊してしまう可能性があります。ですので、その様な方向に労力を使うのではなく、自分の心が少しでも平穏にいられる策を講じてください。
言っていることが二転三転する、昨日と今日で言っていることがまるで違う、こうしろと言われたからこうしたのに、なぜそんなことをしたんだと責められる。
あなたがこう言ったから、と指摘すると、まるでこちらが間違っているように逆上したり、嘘つき呼ばわりされる。このようなことをされ続けると、周囲の人は本当に苦しいです。
あまりにコンスタントにこれが起きると、もしかしてこの人が言っていることが本当で、おかしいのは自分の方ではないのか?と思ってしまいそうになる。自尊心が下がり、トラウマボンドが生まれていきます。
大切なのは、これはNPDの人の認知の歪みから来る問題で、自分が悪いわけではない、と認識すること。言われたことやされたことをメモに取っておくのも手です。NPDの人に見せて証明するためではありません。後から見直して、自分の記憶が正しかったことを自分が理解するため。相手の認知のゆがみに引きずられて自分まで認知がゆがんでしまわないように、策を講じましょう。
「言うことがコロコロ変わる自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の記憶の捏造」についてXスペースでお話しました。リスナー様からの質問にもお答えしています。聴いてみたい方はこちら
あなたが健やかな明るい未来へ向かいますように。
NPDサバイバー回復コーチ
堂前宏美
『メルマガ読者様限定無料サロン』
次回の開催
・2025年4月12日(土)
・10:00~11:00am
・事前予約は必要なし
・匿名/お顔だしなし/チャットでのご参加もOK
・アーカイブなし
ご希望の方はメルマガ登録をお願いします。お待ちしています!
References:
Erin Leonard, "Why Narcissists Can Forget Their Own Bad Behavior: Using "splitting" to expel bad behavior from their memory." Psychology Today, 2023.
Elinor Greenberg, "Why Narcissists Twist the Truth: Surprisingly, there's a logical explanation for the behavior." Psychology Today, 2020
Comments