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愛着スタイルと愛着障害
愛着スタイルとは、幼少期の養育者との関わりによって形成される、他者との関わり方のスタイルのことです。 赤ちゃんは生き延びるために養育者(主に親)と一番密接な関係を築けるスタイルを形成します。この愛着スタイルは乳児期から幼児期にかけて形成され、そのスタイルは大人になってからも人間関係、特に恋人・夫婦などのパートナーシップで発揮されると言われています。 愛着スタイルには、安定型、回避型、不安型、無秩序型の四つがあります。安定型が健全な愛着スタイルとなり、あとの三つは非安定型となります。 安定型 ・長期的に有意義な関係の構築ができる ・自己肯定感が高い ・他者からの承認をもらわなくても自分が価値のある存在だと知っている ・親から確固たる愛情と自己肯定感を与えられて育った ・条件付きの愛ではなくどんな自分であっても親に愛を与えられた ・親の反応や態度が気分次第ではなく安定していた 回避型 ・長期的な人間関係の構築が難しい ・精神的や身体的な親密さを避ける ・他者と一定の距離より近づくと避けてしまう ・自立、自己完結している...
Aira-Life-Coaching
2024年11月21日読了時間: 3分


自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の嘘
自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の人が身近にいる方のほとんどが、NPDの人に嘘をつかれた経験があると思います。 それは些細な嘘の時もあるし、あまりにも大きな嘘なので逆に信じてしまいそうになる・・・そんな嘘もあると思います。 なぜこんなに頻繁に嘘をつくのか?良心は痛まないのか?嘘をついている自覚はあるのか?証拠を見せれば嘘を認めて反省するのか? そんな風に疑問が沢山でてくる人が多いのではないでしょうか。 自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の嘘は、自分の「誇大性」を守るためです。 自分は特別な存在であり、周囲の人の誰よりも優秀で、大勢の人から賞賛を集める存在。そのような自分自身の中にある自己像。それは現実とは違う、偽りの像にすぎません。 しかし、NPDの人はそれを認めることができません。現実の自分がどんなに自分の思うような姿と違っていても、生きていくには、それが自分の真実の姿なのだと信じる必要があるのです。 そのため、その 仮面が剝がれそうになった時 、嘘をつくことに躊躇がありません。 ・失敗した時、これは自分がやっ
Aira-Life-Coaching
2024年11月20日読了時間: 4分


境界線てそもそも何?
自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の人は、他者との境界線を適切に引くことが出来ずに、ターゲットの境界線を踏み越えて侵入して来ます。その結果人の手柄を自分のものにしたり、ターゲットの大切なものを搾取したりします。 ターゲットになりやすい方は、この境界線を引くことが得意でなく、相手が踏み越えて自分の領域に入ってきてしまっても、それを許してしまう傾向があります。 NPDの人から身を守るために境界線をしっかり引きましょう、という言葉を聞いたことがある人が多いと思います。 しかし、ターゲットになりやすい方は幼い頃の養育環境や親との関係、 愛着の問題 、過去のトラウマや傷などから、適切な境界線の引き方を学ぶ機会に恵まれなかったという方も多いです。 それでは境界線とは一体何なのか?境界線には様々な種類に分かれます。 ①身体的境界線 他者が自分にどのくらいの距離にいるのか、これ以上は不快に感じる、という線です。距離が近づきすぎたり、自分の部屋などの領域に入ってきた時、どこまで不快に感じずに許せるかというラインです。 例:「今日は疲れたから一
Aira-Life-Coaching
2024年11月13日読了時間: 4分


被害者のふりをする自己愛性パーソナリティ障害(NPD)
自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の人は自分が加害者であるにもかかわらず、ターゲットに 罪の意識を植え付け 自分が被害者のふりをすることがあります。 NPDの人は自分の言動を振り返り反省したりすることが大変難しいです。そして、自分は特別であるという誇大性が非常に強いという特徴があります。 こうした理由で、自分が加害している場合も自らの行いを正しく省みることができず、本来の被害者であるターゲットに罪をなすりつけて自分は被害者意識が強くなってしまうのです。 自分が特別であるという特権意識から、自分の言動はすべて素晴らしいものであり、周囲の人に有益だと信じています。ですので、思ったように認められなかったり賞賛を得られないと、それを他者の理解が足りないからだと解釈し、自分はこんなにしてやっているのに感謝されない、という被害者意識が生まれます。 また、NPDの人は幼少期のトラウマや養育者との関係が原因で、健全な自己愛を育てることができていません。その尊大で傲慢な態度とは裏腹に、心の奥底では低い自己肯定感、もろい自己を抱えており、それを誇大
Aira-Life-Coaching
2024年10月22日読了時間: 3分


わかりづらい自己愛性パーソナリティ障害-カバートナルシスト
自己愛性パーソナリティ障害(NPD)には、いくつかのタイプがあります。主に、オバート(overt)、カバート(covert)、 コミューナル(communal ) 、アンタゴニスティック(antagonistic)、マリグナント(malignant)があります。 この中でもカバートナルシストは、一見自己愛性パーソナリティ障害とはわかりづらい特徴があります。わかりやすいオバートタイプと比較しながら見ていきましょう。 オバートNPDとカバートNPDの違い オバートはわかりやすい、いわゆる教科書通りのNPDの特徴をあらわします。自分の誇大性を示すために、自分の能力以上の言動でアピールしたり、ターゲットを貶めるため、罵り言葉をぶつけたり大声で怒鳴ったりします。 対してカバートは、内向的でシャイ、批判に傷つきやすい特徴があります。一見物腰も柔らかく人当たりも良く、大声を上げたりもしないし、自分の自慢話もあからさまにしないことが多いです。 しかし、自己の誇大性を示し、ターゲットを脱価値化しててコントロール下に置こうとするのは同じです。 ただ一見わかりにくい
Aira-Life-Coaching
2024年10月14日読了時間: 5分


自己愛性パーソナリティ障害に依存してしまう境界性パーソナリティ障害
今日は「境界性パーソナリティー障害(BPD)」についてお話します。 私自身が、診断が下りているわけではないのですが境界性パーソナリティ障害の傾向があります。自分でそれに気が付いた経緯となる、私の精神疾患の経験についての記事はこちらです。 私の精神疾患① 私の精神疾患② 私の精神疾患③ 私の精神疾患④ それでは、境界性パーソナリティー障害とは一体何でしょうか。 DSM-5 (精神疾患の統計診断マニュアル) では、境界性パーソナリティ障害は以下のように記されています。 現実に、または想像の中で見捨てられることを避けようとするなりふりかまわない努力 理想化とこき下ろしとの両極端を揺れ動くことによって特徴づけられる不安定で激しい対人関係様式 同一性障害:著明で持続的な不安定な自己像や自己観 自己を傷つける可能性のある衝動性で、少なくとも2つの領域にわたるもの(例:浪費、性行為、物質濫用、無謀な運転、むちゃ食い) 自殺の行為、そぶり、脅し、または自傷行為のくり返し 顕著な気分反応性による感情不安定性(例:通常は2 - 3時間持続し、2 -..
Aira-Life-Coaching
2024年10月13日読了時間: 5分


ホーダー(物をため込む人)と自己愛性パーソナリティ障害
ホーダー (Hoarder) とは 一見不要なものを部屋に溜め込むことにより、精神的安定を図るという行為をホーディング(Hoarding)、その行為をする人をホーダー(Hoarder)と呼びます。 Hoarding Disorder (ため込み症)は、精神疾患の診断と統計マニュアルに正式に記載されている障害です。物の価値にかかわらずためこみ生活スペースが深刻に散らかり、それにより日常の様々な分野において支障が出る障害です。 様々な要因が考えられますが、幼少期のトラウマ体験が原因となる場合や、過去の貧困体験により、捨ててしまったら二度と手に入らないのではという不安感から生じることもあります。 では、このホーダー(物をため込む人)と自己愛性パーソナリティ障害との関係はあるでしょうか?NPDの人がホーディングを持っているケースには、どのような特徴がみられるでしょうか。いくつかの共通点があるようです。 ・自分自身をよく見せるためにブランドものや高価なものにこだわり持ちたがる ・満たされない自己愛を、物質によって代替的に充足しようとしている
Aira-Life-Coaching
2024年10月7日読了時間: 6分


自己愛性パーソナリティ障害(NPD)とのトラウマボンド②原因と対策
前回のブログ 「自己愛性パーソナリティ障害(NPD)との間に生まれるトラウマボンドって何?」 では、自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の人とターゲットの間に生まれる「トラウマボンド」とは何かをお話しました。 第二回の今日は、なぜ自己愛性パーソナリティ障害(NPD)とのトラウマボンドが生まれてしまうのか被害者の傾向と、対策についてお話します。 トラウマボンドとは、加害者からターゲットにされた被害者が、その虐待の過程で加害者に対して抱く心理的な強い結びつきのことです。 それは様々な原因によって生じます。 ・パワーバランス 加害者が力を持ち被害者をコントロールすることにより、被害者は心理的に支配されていきます。そのうちに自分の生活や人生が加害者の手の中にあるように感じ、加害者への依存心が生まれていきます。脅迫や支配により恐怖心を植え付けられ逃げられなくなり、そのような環境で生き延びるために加害者に依存し心理的な結びつきを生じます。また、被害者が他の人間関係から一切切り離されることで、頼れるのが加害者だけとなり、依存が強まります。
Aira-Life-Coaching
2024年9月27日読了時間: 5分


自己愛性パーソナリティ障害(NPD)との間に生まれるトラウマボンドって何?
トラウマボンドとは、加害者からターゲットにされた被害者に、その虐待の過程で加害者に対して心理的な強い結びつきが生まれてしまうことです。 虐待されているという異常な環境で生き延び身を守るために、身に着けてしまう防衛反応です。被害者が自分の本当の感情を切り離し、加害者に対して情や恩などを感じるようになります。 自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の人との関係では、ターゲットの中でこのトラウマボンドを生じやすくなり、虐待されているにも関わらず、その関係にとどまってしまいます。 トラウマボンドの形成は、NPDとの関係で用いられる、 理想化、脱価値化、棄却のサイクル を通しての心理操作によって行われます。 まず関係初期の理想化の段階で、 愛の爆弾 や ミラーリング を用いてターゲットの心をつかみ、自分に依存させます。 そして脱価値化や脱価値化の段階に入り、 ガスライティング や 三角関係化 などの手法を巧みに用いて、ターゲットの自尊心を奪い、自己に対する信頼をゆらがします。そうすることでNPDの人の言うことを聞くようになるので心理的支配
Aira-Life-Coaching
2024年9月26日読了時間: 3分


自己愛性パーソナリティ障害(NPD)と依存症
自己愛性パーソナリティー障害(NPD)を持つ人が依存症を併せ持っているケースは多く聞こえてきます。そして、NPDの特徴と依存症の特徴には共通点があると言われています。 ・他者への共感力が低い ・自分は優れているという誇大感 ・もろい自己肯定感を補うために、物質依存や行動依存になる ・他者に迷惑をかける行為や自らを危険にさらす行為を躊躇しない すべてのNPDの人が依存症を持っているわけではありませんし、依存症に人のすべてがNPDなわけではありません。 しかし、NPDの人はそのもろい内面から空虚感や焦燥感を抱えている場合も多く、紛らわすために物質や行動に依存しやすいと言われています。 また、自分が持つ優れた存在である自己のイメージと、現実の自分とのギャップに苦しみ、うつ病などを発症することもあるので、その苦しみから逃れようとアルコールなどに依存するケースも見られます。 このように、NPDに限らず精神疾患と依存症には深い関係があります。 私のカナダでの職業は "mental health and addiction worker
Aira-Life-Coaching
2024年9月18日読了時間: 3分


もしかして私も自己愛性パーソナリティ障害(NPD)?
自己愛性パーソナリティ障害(NPD)について、毎日 沢山の方からお悩みやご質問をいただきます。中でもダントツで多い質問はこちら。 「NPDについて勉強していくうちに、自分にも当てはまる所があるように思います。もしかして私も自己愛性パーソナリティ障害(NPD)?なのでしょうか?そう考えると怖くなります」 私もかつて、そのように悩んだ事がありました。NPDという言葉を知り学ぶ過程で、どなたも一度は突き当たる問題なのかもしれません。 結論から言うと「自分はNPDなのでは?」と思う時点で、NPDである可能性は非常に低いと思います。 NPDの特性として「自分の言動や思考をかえりみる事が難しい」「自己と向き合い反省したり内省したりが難しい」というものがあります。 ですから、自分の言動がNPDに当てはまるのではないか?と自問自答して自分をかえりみている時点で、NPDである可能性は低いのです。 ただ、これだけ沢山の方にご質問頂くと言うことは、もしかしたらそのように自分を振り返る事は、NPDとの関係のサバイバーの方には必要な過程なのかもし
Aira-Life-Coaching
2024年9月12日読了時間: 3分


自己愛性パーソナリティ障害(NPD)被害からの回復の過程
自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の被害者が回復に向かう過程には様々な段階があります。 NPDの人から被害にあうと、ターゲットには様々な影響が現れます。 ・ トラウマボンド が生まれる ・自己肯定感が低くなる ・自分の価値を疑うようになる ・他人の気持ちや意見を自分より優先してしまう ・自己犠牲をしてしまう ・他者を信頼することが難しくなる ・ 境界線が あいまいになる ・うつ状態、不安感、希死念慮、またはPTSDになることもある などです。 回復の過程は人それぞれですが、共通するプロセスがあると言われています。 ①否定 相手に対し違和感を持っているものの、それを虐待だと最初は認識できないことは珍しくありません。大切な人が自分を虐待していると認めることに抵抗を覚え、たまたま相手は機嫌が悪かったのだとか、自分にも悪いところがあったのではと、様々な理由を考え被害を否定します。 ②衝撃・混乱 虐待が悪化して否定をすることが難しくなり、認めざるを得ない段階にきます。それは被害者にとって非常にショックなことで、混乱して相手を責めたり自
Aira-Life-Coaching
2024年9月4日読了時間: 5分


機能不全家族はアンバランスなモビール
機能不全家族とは、家族のメンバーが何らかの理由で苦しんでいたり問題を抱えいる場合、他の家族のメンバーにも影響が出て、家族内の適切なバランスが取るのが難しくなる状態を言います。 自己愛性パーソナリティ障害の人の育った環境には、この機能不全家族であることが多いです。また、ターゲットとなる人も、機能不全家族で育ち何らかのトラウマを抱えているケースが多くみられます。 英語では “dysfunctional (機能不全)family”、または “imbalanced (バランスを欠いた) family” と呼ばれます。 私は個人的に “imbalanced”という言い方の方が適切だなと感じます。家族をモビールだとイメージしてください。複数の家族メンバーがバランスを保って、空間に存在しています。 このモビールのパーツの一つが調子を崩す事により、モビール全体に影響を及ぼしてバランスがとれなくなりますね。機能不全家族はこの状態だと考えてください。 家族の一人がバランスを保てなくなる原因は主に、依存性、暴力、病気、パーソナリティー障害など様々なものがあます。バラン
Aira-Life-Coaching
2024年8月24日読了時間: 6分


私の精神疾患4⃣子育て
私の精神疾患③再び療養、苦しい日々そして回復 から続く うつ病がひどかった頃、子供達にちゃんとしてあげられないことに、罪悪感をもっていました。 ただでさえ、幼い頃に突然、家族も知りあいもいない、右も左もわからないカナダに連れてこられて、パパは日本だし、言葉はわからないのにいきなり現地の小学校に放り込まれ、ママはフルタイムで学生で卒業後はフルタイム勤務。パパはカナダに一年に一回来れるかどうか。そんな生活。 私がうつ病になった時、子供達には絶対に大人の代わりをさせたくない、“看病” は絶対にさせない、ヤングケアラーにはさせない、という気持ちでした。 そう思い続けてきたのは、カウンセラーに言われた言葉がきっかけでした。 日本に住む夫とスカイプで大喧嘩してしまったことがあるのですが、スカイプを終了した後、私は大声で泣き叫んでしまったのです。 それを聞きつけた長男が、私のことを抱きしめてなぐさめてくれた、という話をカウンセラーにしたら、彼女の顔付きが変わりました。 厳しい口調で、「彼はまだ12歳、子供なのよ。夫や大人の代わりをさせてはいけない、そんなのは彼
Aira-Life-Coaching
2024年8月21日読了時間: 3分


私の精神疾患3⃣再び療養、苦しい日々そして回復
私の精神疾患②治療と寛解、再発 から続く うつ病が再発して、療養に入った私は、いつもうつ伏せで寝るようになりました。 起き上がる気力はない。だから一日中ベッドにいるのですが、不安感がひどくて、仰向けになれないのです。胸のあたりが不安で破裂しそうになる。それを抑えるためには、うつ伏せで自分の胸に全体重をかけるしかありませんでした。 来る日も来る日も、ただただうつ伏せで胸を押さえつけて、爆発しそうな心を文字通り押さえつけて耐える日々。 限界が近づいていました。 どうして再発してしまったのか、なぜ良くならないのか、いつまでこんなに苦しいのか。 医者にも通って薬も飲んで、カウンセリングも定期的に受けて、日本にいる夫と毎日スカイプで話して支えてもらい、友人たちは私の子供の面倒を見てくれたり、ごはんを作って持ってきてくれたりして助けてくれる。出来ることは全部してる。周りにもたくさん支えてもらってる。 それなのに、どうして、どうしてちっとも良くならないのだろう。 私は救いを求めて、スマホで何かヒントはないかとネットを探し回りました。..
Aira-Life-Coaching
2024年8月20日読了時間: 6分


私の精神疾患2⃣治療と寛解、再発
私の精神疾患① から続く 休職と療養に入り、治療を開始した私は、服薬とカウンセリング、認知行動療法などで徐々に回復していきました。 だいぶ体調がよくなった頃、医師と上司の強い勧めで日本に一ヶ月ほど一時帰国をし、夫や両親、古い友人など大切な人達に再会し、少しずつ元気を取り戻していきました。 カナダへ戻り、職場に復帰。寛解の期間が一年ほど続きました。仕事に帰れた事と日常が普通に送れることに喜びを感じる日々を過ごしていました。 そして一年後の再発。それは突然やってきました。 昨日まで穏やかに暮らしていて、仕事もちゃんと行っていた。その日は主治医と定期チェックのアポを入れていました。待合室で、順調だからこのまま薬減らしていけるかなあ、とか考えてたんです。そしたらそれは急にやってきました。 急に涙が出てきて、どんどん苦しくなった。もうすぐ順番だから我慢しようとするのに、涙が止まらない。そのうちまっすぐ座っていることもできなくなりました。受付の人が飛んできて、別室に通してくれました。 先生がすぐに来てくれて、私の状態が緊急性があると判断され、
Aira-Life-Coaching
2024年8月20日読了時間: 4分


私の精神疾患
カナダでメンタルヘルス/依存症サポートワーカーとして働く私自身、精神疾患を持っています。 12年前カナダに来た当時、息子たちは7歳と5歳でした。事情があって縁もゆかりもないカナダの街に来て、もちろん家族も友達もいませんでした。夫は事情があり日本に残り、カナダに正式に引っ越して来れたのは私と子供たちがカナダに移住してから6年後。その間一人で子育てしてきました。 カナダに来てすぐにカレッジにすぐ入学しました。永住権を将来得るために必須だったのです。ESLではなく現地の学生達と同じクラスに入り、英語での授業と膨大な課題に追われ、それだけでもいっぱいいっぱい。加えて、全く英語を喋れない状態で現地の小学校に通い始めた息子達の学校やサッカー、友達付き合い、不安定な心のフォロー、そして家事や保険や住まいや医療など全ての事を一人でする毎日。パンクしそうでした。 永住権取得は簡単ではなく、年単位の時間がかかることわかっていました。一体いつ永住権をとれるのか、本当に取得できるのか、そしていつ夫とまた暮らせるようになるのか。いつまでこんな生活が続くのか全く先が見えず、
Aira-Life-Coaching
2024年7月26日読了時間: 5分


自己愛性パーソナリティ障害(NPD)のフェイクの謝罪
人間関係において謝罪は必要不可欠。相手を傷つけてしまった時、間違えを起こしてしまった時、誠心誠意謝る事は、大切な人との信頼を構築するためにとても重要なことです。 ですが自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の人は、自分の言動を省みれない、共感性に欠ける特性があります。 したがって人間関係において、NPDの人に真の謝罪を求めることは難しいと言えるでしょう。 しかし、NPDの人は時に表面的に謝罪をする時があります。 それは本当に自分が悪いと思っていたり反省しているのではなく、自分を良く見せたり、相手をコントロールしようとする目的で行われます。自己愛性パーソナリティ障害(NPD)のフェイクの謝罪の例を見ていきましょう。 パターン①「ごめん、でも…」と“でも”が後に続く 「ごめん、でも君がこう言ったから…」 「ごめん、でも他の人は笑ってくれたんだけどな」 パターン②自分の行為を最小化する 「ごめん、ただの冗談だよ」 「ごめん、でも君のためを思って悪役を演じたんだよ」 パターン③何に対して謝罪しているのか理解していない 「もし君を傷つけたなら謝るよ」...
Aira-Life-Coaching
2024年6月12日読了時間: 3分


“毒親”は自己愛性パーソナリティ障害(NPD)かもしれない
自己愛性パーソナリティ障害(NPD)はパートナーや恋人関係だけでなく、親にあてはまる場合も多くあります。 いわゆる「毒親」との関係に悩んでいる方の投稿や記事などを読むと、NPDの特徴に当てはまっていることが多いです。例えば、 ①子供に対する暖かい愛情と冷酷な態度がころころと入れ替わり混乱させる。 ②無理難題を子供に押し付け、できないと批判する。 ③子供が何か達成できた時など、条件付きでしか誉めたり愛情を示したりしない。 ④子供の誕生日や卒業式などの晴れの日に、親である自分に注目を集め自分が主役になりたがる。 ⑤子供の感情や意見を常に否定する。 ⑥いつも自分が正しいと言い張り、非をみとめない。 ⑦配偶者や兄弟への虐待を子供の目前でおこなう。 このような養育環境で育てられた子供は自己肯定感を適切に育てる事が難しくなり、自分の価値を信じられなくなってしまうことが多くなります。常に感情を否定されてきたので、自分がどう感じるか、どうしたいかを明確にすることが難しくなり、他人に合わせることが多くなります。親の機嫌を常にとって生きてこざるを得なかっ
Aira-Life-Coaching
2024年6月9日読了時間: 3分


自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の病的な嫉妬心
自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の診断基準の一つに以下があります。 しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む。 (DSM-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル『医学書院』より) NPDの人は、周囲の誰よりも自分が優れており、自分だけが賞賛され成功を手にする特別な存在だと思いこんでいます。よって自分以外の誰かが何かを達成したり、賞賛を浴びることに対して極端な嫉妬心をあらわにします。素直にうらやましい、尊敬する、などと表現することはできず、自分の嫉妬心を自分でも認めることができないため、それは不当な怒りや言いがかり、やつあたりなどで表現されます。 NPDの治療 で述べたように、本人は心の根底で低い自己肯定感に苦しんでおり、それを補うために、自分は特別だという誇大性を持つことで自己を保っています。なので、身近な人が自分より優れた業績をおさめたり賞賛されたりすることは、自己を揺るがす恐怖となります。その結果、度を越した嫉妬心が沸き上がり、怒りや敵対心となり、自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の病的な嫉妬心が生まれ
Aira-Life-Coaching
2024年6月4日読了時間: 4分
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